イチョウウキゴケ
苔綱
ゼニゴケ目
ウキゴケ科
イチョウウキゴケ
Ricciocarpos natans (L.) Corda


北海道・本州・四国・九州・琉球諸島
世界中に分布

準絶滅危惧(NT)

イチョウウキゴケは、日本で唯一、水面に浮遊して生活しているコケ類です。イチョウの葉に似た半円形の葉状体が名前の由来で、赤みをおびた緑色をしています。生長し半円形よりも広くなると、分裂して2つになります。春から晩秋にかけ水田やため池の水面に浮遊し、秋になり水が落とされた後は地面で生育し、霜が降りるまで見ることができます。
イチョウウキゴケは1属1種で、ほぼ世界中で見ることができます。日本でもかつては全国的に見られましたが、近年、水の富栄養化や、農薬散布などの影響で水質が汚れ、ひどく減ってしまいました。世界中に分布する種が、日本では希少種になってしまっていることは重く考えなくてはなりません。
一般的にコケ類は湿った日陰地に生えると考えられていますが、イチョウウキゴケが水田で見られるように、実際には海中を除いたほとんどあらゆる場所に生育しています。また、低地から高山の頂上まで、熱帯から北極、南極まで、湿地から砂漠まで、いろいろな環境に適応し、それぞれ違った種が生育しています。この種のように世界中に分布する種もある一方で、それぞれの地方に、そこにしか分布していない 固有種と呼ばれる種が数多くあります。日本列島は、北海道から沖縄まで南北に長く、海岸から3,000mを超す山まで多様な環境があることに加え、年間の雨量も多いため、世界でもっともコケ類の豊富な国のひとつになっています。
イチョウウキゴケは1属1種で、ほぼ世界中で見ることができます。日本でもかつては全国的に見られましたが、近年、水の富栄養化や、農薬散布などの影響で水質が汚れ、ひどく減ってしまいました。世界中に分布する種が、日本では希少種になってしまっていることは重く考えなくてはなりません。
一般的にコケ類は湿った日陰地に生えると考えられていますが、イチョウウキゴケが水田で見られるように、実際には海中を除いたほとんどあらゆる場所に生育しています。また、低地から高山の頂上まで、熱帯から北極、南極まで、湿地から砂漠まで、いろいろな環境に適応し、それぞれ違った種が生育しています。この種のように世界中に分布する種もある一方で、それぞれの地方に、そこにしか分布していない 固有種と呼ばれる種が数多くあります。日本列島は、北海道から沖縄まで南北に長く、海岸から3,000mを超す山まで多様な環境があることに加え、年間の雨量も多いため、世界でもっともコケ類の豊富な国のひとつになっています。
